業務改善は制約条件の理論(TOC)を考える その2

全体最適化とボトルネック

ビジネスパーソンが絶対に読むべき書籍があります。
【ザ・ゴール】と言う本です。
20年くらい前、当時の上司に薦められて読みました。
小説をベースに書かれた解り易い本(?)なのですが、
500ページを超える本で…それなりに読破するのは大変です。

当時、私自身は【部分最適化】を進めても【全体最適化】には結びつけない。
というのが理解できませんでした。
書いていることは解るのですが。正直、実感が沸かなかった…。

しかし、数年後、あるプロジェクトのリーダーを任された時、
チームとしての生産性の悪さに悩みました。
藁にも縋る思いで、各種セミナーやチームマネジメントの本を読みました。
しかし、なかなか解決方法が見つからずに苦悩する日々を送っていました。
そんな時に自宅の書棚の中に【ザ・ゴール】を見つけました。
何気なく、本を読み始めた時に…【全体最適化】、【制約条件の理論】などのイメージが頭の中に浮かびました。
以前、読んだ時には、ピンと来なかった【全体最適化】の重要性を感じました。

それまで、私はチーム内で作業が遅い部署を諸悪の根源と思って、彼らを叱責するばかりでした。
しかし、無能なボトルネック人員と思っていた箇所が、全体の生産性を高めるためのカギと理解した時、
【ザ・ゴール】の意味でのTOCが少し解ったように感じました。
(ボトルネックの解決方法については、近日中に記事にします)

「【ボトルネック=悪】ではない。」と考えるようになり。
チームに対する考え方が本本的に変化しました。
お陰様で、この苦戦したプロジェクトは納期に遅れることなく完成しました。
この時は、【ザ・ゴール】には、本当に助けてもらったと思っています。
以来、1年に1回くらいは、【ザ・ゴール】を読み返しています。

ザ・ゴール 著者エリヤフ・ゴールドラット
www.amazon.co.jp/dp/4478420408